研究室紹介(2021) 3年生の皆さんへ

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10月22日にFAQを更新しました。

当研究室は2007年に初めて学生を受け入れました。2022年には約13名の学生(卒論生3〜4名、博士前期(修士)4名、博士後期5〜6名(うち2名は外国人留学生))が在籍する予定です。常に数名の博士後期学生および外国人研究者が在籍することも当研究室の特徴です。既に50名以上の卒業生修了生多種多様な分野にわたって活躍しています(卒業生のニュース)。

専門を問わず、幅広い分野の方々を歓迎します。これまでに博士前期では他大学から3名(物理学, 共生創造理工学, 化学工学))、化学システム工学科の他研究室から2名、物理システム工学科から1名、を受入れました。博士後期の入学者には、4名を除いて13名が他大学(国内(応用化学, 地球圏科学), マレーシア(食品プロセス工学等), インドネシア(生物学等), 台湾 (化学工学), 英国(環境科学))の卒業生です。

指導教員:Lenggoro教授 > エッセー > Blog

学生生活について詳しく知りたい方はこのサイトへ

研究室の教育研究の方針は、グローバル(地球規模)問題に取り組むことを考えます。特に、社会問題(資源、水、気候、生態系)食料生産に対して、学問として工学は何をすべきかを考えていきます。これまでに以下のアプローチ事例で、研究を進めてきました。卒業研究を進めるうちに、化学・物理学だけではなく、生物学等に関する知識も身につきます。

材料プロセス技術の開発 

繊維中に固定化された酵素が再利用できるか?


植物系環境の計測・評価に向けて

ある葉の部位に粒子沈着が多いメカニズム


健康リスクおよび気象現象の関連

  • 微粒子のエアロゾル化技術と計測。>> 共同獣医学科と連携予定
  • 大気環境エアロゾルの回収法。>> 環境資源科学科、マーレシア工科大学と連携
  • 大気中の水蒸気の回収法 >> 大手企業、機械システム工学科と連携予定

ミクロン液滴・エアロゾルは対流と重力で操作できるのか?


卒業研究において「立派な」研究成果を求めるよりは、テーマ設計に至るまでの思考プロセスや実験装置または数値シミュレーションの構築プロセスを重視します。3〜4年生がやりたい研究テーマについて指導教員と一緒に設計していきます。問題解決能力より課題設定能力が大事と言われる時代において求められる力を身に着けます。◆教授のエッセー

また、マクロ(例えば数km規模)とミクロ(μmオーダー)というスケールで物質とエネルギーの輸送とそれらの関連リスク(例えば大気汚染)について少しでも学んで卒業して欲しいです。卒業研究には意味のある失敗(試して・反省)をある程度経験し、その失敗から何が学べるかを考えていく姿勢が大事です。目の前の課題と社会の課題に対する自分の位置づけと将来やるべきことを在学中に考えられる学生であって欲しいです。(◆教授のインタビュー記事より

「科学者のように考える」という知識と実践をすべての学生に与えることが最優先事項です。科学者には、誠実さ創造性、新しいアイデアを受け入れる姿勢が求められるという共通点があります。科学界は文化を超えて、政治的な隔たりを超えて協力することができるのです。(Science誌Alberts編集委員長より)

FAQ

よくある質問とその回答のまとめ

Q. どうやって研究テーマを決めるのですか?

A) 自分が気になること興味がある分野からテーマを見つけ出していきます。文献データベース(Web of Science)で調べて、テーマの新規性を確認します。1年以内で実施できるテーマかどうか、研究室内・キャンパス内の設備もある程度把握する必要があります。農工大のリソースを活かした他の研究室と連携するテーマも大歓迎です。[これまでの卒論テーマ

全国でも珍しい工学部系卒業研究の教育方針です。過去の先輩たちが作成したスライドも紹介します。

Q. 他の研究室または農学部と連携すると何が良いのですか?

A) 「アウェイ」環境を味わうためです。理由は次のQ&Aにも書いてありますが、他分野(例えば植物の構造)の文献を調べたりすると科学技術のグローバル性を知ることになり、新しいアイデアやヒントを得ることがあります。そこから研究型国立大学の学生としての立ち位置を把握できれば、就職活動時または社会人としても農工大生が有利な立場になります。この仕組みは多くの卒業生が実証しました。

Q. どうして卒論生は個人研究型で、チーム研究型ではないのですか?

A) 外部のプロジェクトに従事する博士後期課程を除いて、学生は各自が独立したテーマに取り組みます。これも「アウェイ」環境を味わうためです。「アウェイ」に置かれた時が学生も教員も成長します。「アウェイ」を減らせば「楽」ですが、保守的になりやすく、頭が固くなってしまい、the next big ideaが出ません。過去に卒論生が提案したテーマで(大学院生の協力を得て)国際会議の最優秀賞を受賞したこともありました。

Q. 一人で研究をするのに、卒論生は学会発表ができますか?

A) 一人で自分の卒研テーマを行いますが、複数の大学院生チューターがついて、研究内容以外(分析装置の学習、文献検索など)の指導が受けられます。これまで卒論生でも卒業時の3月に学会発表をしました (このList中のB4)。大学院に進学してから卒論の成果を学会発表した場合もあります。学会発表は必須ではありません(下図)。どちらかと言えば学術論文への投稿を意識して研究に取り組んで欲しいです。過去に英語論文を執筆した卒論生も、Youtubeに掲載した卒論もありました。

Q. 卒業研究で考え出したテーマから学術論文に発展した研究はどのようなものがありますか?

A) 世界初の研究の例を挙げますと、ロウソク炎に板を入れたところ、水とアルコールによく分散するスス粒子の発見があります。この特別な粒子を応用し、新しい超音波洗浄法(大気環境計測に役立つ)および親水性と疎水性の膜(大気汚染物質を機能材料に展開)の論文を発表しました。他には、自然対流熱による液滴の微細化とその現象を応用した新しい粒子合成技術のような論文も発表しました。

Q. 卒論生が修士・博士の先輩の手伝いをすることになることがありますか?

A) ありません。逆に大学院生に手伝ってもらうことが多々あります。

Q. コアタイムはありますか?

A) 2020年度以降はなくなりましたが、卒論が8単位ですので、平日は数時間をかけて研究活動に集中して欲しいです。例えば家で文献検索をして、次の日には実験室の整備をする、のような活動も良いです。ただし、安全性を考慮して当研究室では17時以降の実験室の活動(email等も)が禁止されていますので、午前中のタイムマネジメントが重要になります。ダラダラしてしまうと就職活動のタイミングに手遅れになって後悔することになります。就職試験でも、成果の量より研究活動プロセスの量が高く評価される場合が多いです。

Q. 英語が苦手ですが、セミナーとかでうまくやっていけますか?

A) セミナーでは、指導教員を除いて全員が質問する習慣となっており、留学生等と英語で質疑応答時は教員や先輩が通訳します。「英語苦手」と言いつつも8ヶ月後には自分のセミナーをFull-Englishで行える卒論生もいました。セミナー資料は英語で作成しますが、発表は日本語でも良いです。

Q. 卒論研究をしながら、学外の活動が可能でしょうか?

A) ぜひ学外活動も続けて欲しいです。学外活動中に研究のひらめきがよく出ます。

Q. 夏休みはどれぐらいありますか?

A) 8月と9月の活動は基本的に個人に任せています。報告会もミーティングもありません。春休みと冬休みもちゃんととって欲しいです。

Q. 大学院進学の場合、別の研究室にいくことができますか?

A) もちろん、自由です。研究室を変えた方が良い面もたくさんあります。これまで別の研究室に2名、イギリスの大学に1名が進学しました。また大学院進学せずに社会人になった卒業生も(40名中に6名)いました。珍しいことですが、当研究室を進学先として考える場合、志望動機の作文とインタビューによる確認「スクリーニング」を実施します。これが他大学からの志願者とのフェア性を保つためです。自動的に同じ研究室へ進学することにはなりません。

Q. 博士の方が多いのですが、修士課程の後に博士課程まで勧めるのですか?

A) 勧めることはほとんどありません。実は博士前期(修士)課程への進学も勧めることはありません。逆に、どうして当研究室へ進学する必要があるのか、将来の展望等について数回のインタビューを行います。博士課程修了の条件は学術誌での論文掲載等の審査工程が複数あり、それなりの準備と覚悟が必要です。当研究室では、博士後期課程に進学が決まった学生に対して、指導教員が経済的な支援を計画します。よくある事例としては、スポンサー企業と連携して、該当学生が企業のプロジェクト研究を担当します。

Q. 研究テーマと就職先との関係はありますか?

A) ほとんど関係ありませんIt’s not what you learn – it’s how you learn サイトをご覧ください。当研究室の卒業生は様々な分野で活躍しています(化学工業、建設業、機械器具製造(電気、半導体、計量器、自動車)、金属製品製造、食料品、ガス業、水処理、印刷、コンサルタント、金融、行政機関(国際協力機構JICA, 陸上自衛隊, 東京消防庁, 東京都下水道局)、国内大学(東北大)、国外大学(マレーシア(食品工学, バイオ研究), インドネシア(物理学), 英国(機械工学), 香港(環境科学))等)。既に先輩が就職した組織には後輩が行かない点は、個性を重視する当研究室の特徴を表していると考えられます。>> [卒業生のニュース]

小金井・BASE本館の研究室内での実験や数値シミュレーション(大型計算機)だけでなく、必要に応じて大学の植物育成施設やフィールド(国内、国外)での実験を行うことができます。

是非、実験室などにも足を運んでください。3年生の見学についてはこのサイトにて予約をお願いします皆さんの来室を楽しみにしています。

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